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医院清掃の向上を追求する その58

2016年06月29日

□疥 癬 その3

感染予防   
① 個室管理専用トイレ、浴室のある個室で治療。接触予防策の徹底。
② 患者周囲の環境清掃及びトイレ、洗面清掃を行う場合は手袋、ビニールエプロン、マスクを着用
③ リネン類・・・50℃10分以上でも可であるが、ノルウェー疥癬は温湯・熱湯へ入れる。65~70℃の
  温湯を用いて洗濯する。乾燥機、アイロンによる加熱も有効
④ トイレ便座・・・アルコールによる清拭。

⑤ 入院時の清掃:接触感染予防策に則る。患者の環境周囲を清掃する場合は、手袋、ビニール
  エプロンを着用モップ・タオルは専用とする。埃をたてないように、湿式にて行う。
⑥ 退院時:入院時と同じ。環境を殺虫剤や消毒剤で駆除・消毒する必要はない。
⑦ カーペット、畳・・・ピレストロイド系殺虫剤を噴射し1時間後経派フィルター掃除機で吸引する。
  他の患者に使用する場合は2週間放置した後に再利用することが望ましい。

米国では疥癬は治療後24時間で感染力がなくなると考えられており、CDCはその隔離期間を効果的治療開始後24時間としている。

次回は、感染性胃腸炎(ウイルス性胃腸炎)について考えます。(S.U)