50周年特設サイトはこちら

社長ブログ

記事一覧へ戻る

NO.108 5月3日(ゴミの日)

 皆様こんにちは!!

 長いゴールデンウィークもあっという間に過ぎてしましたね

 ゴールデンウィーク中日の5月3日は、憲法記念日以外に何の日であるか知っていますか?

 実は、5月3日は「ご(5)み(3)」と読む語呂合わせから「ごみの日」でもあります
 これは、ごみを減らして地球環境を守ることに目を向ける目的で制定されました

 しかし今、日本はさまざまなごみ問題を抱えています。ごみの問題は地球環境の悪化につながるため、私たちが地球で長く暮らしていくためには、できるだけ早く解決していかなければなりません

 今、日本ではどのようなごみ問題が起きているか知っていますか?

 1つ目は、ごみの総排出量が多いことです。

 2020年(令和2年度)の日本におけるごみの総排出量は4,167万トンであったと公表しました。この量について、環境省は“東京ドーム約112杯分”と表現しています

 2020年のごみ総排出量は、2021年(令和元年)の4,274万トンと比べると2.5%の減少となりましたが、これらは主に家庭から生じる「一般廃棄物」の排出量です

 ごみには企業などの事業活動から生じる「産業廃棄物」もあるため、この産業廃棄物を含めると、実際には1年間に東京ドーム約112杯分以上のごみが発生していると考えられています

2つ目は、最終処分場が不足していることです

「最終処分場」とは、廃棄物を最終的に処分する場所のことです。廃棄物は、リサイクルされたりしない限りは、廃棄物の種類ごとに適切な処理がされた後、この最終処分場に埋められます

しかし、最終処分場の容量は限られています。

 家庭から出る廃棄物の場合、最終処分場に埋められる量は、全国平均であと21.4年分

これはつまり、約22年後には廃棄物を最終処分場に埋められなくなってしまうことを意味します

 ここまで説明してきたごみ問題が引き起こすリスクは、地球環境の悪化です

ごみの総排出量の増加は、ごみを燃やす機会が増えるため、二酸化炭素の排出量増加を招きます。二酸化炭素には温室効果があるため、排出量が増えてしまうと地球温暖化につながります

 そして、二酸化炭素の排出量増加によって地球温暖化が進むと、陸地が減ったり、気候が変わったり、伝染病が増えたりなど私たち人間が長く地球に住みにくくなります。

 最終処分場の不足は、不法投棄の増加を招く恐れがあります。放棄された廃棄物の中に有害な物質が含まれていると、土壌や地下水などが汚染されて生活環境が悪化し、私たちの体にも悪影響が及ぶのです

 普段何気なく捨ててしまっているごみには、私たちの地球での暮らしを脅かす大きなリスクがあることを忘れてはなりません

 ごみ問題を解決していくために、私たちがすぐにできることは「3R(スリーアール)」です
 3Rというのは、次の3つの取組みを示す総称です

1. Reduce(リデュース)…ごみの発生を抑える
2. Reuse(リユース)…一度使ったものをごみにせず、再度使う
3. Recycle(リサイクル)…一度使ったものを回収して資源として再度使い、製品を作る

 もともと3Rは、平成12年に定められた「循環型社会形成推進基本法」という循環型社会を目指すための基本法にて、次のようなことに取り組むべきとして導入されました

・ごみの発生を抑える
・資源として活用できるものを循環できるようにする
・適切なごみの処理方法を確立し、地球環境への負荷を抑える

 3Rの取組みは家庭でも企業でもおこなうことができます。取り組むことができる具体例としては、例えば以下のようなものが挙げられます

3R 家庭での取組み(例) 企業での取組み(例)
Reduce
(リデュース)
・マイバッグを持参して、お店から袋をもらわない
・マイボトルを持参して、ペットボトル飲料や紙パック飲料を買わない
・使う頻度が少ないものはレンタル/シェアサービスを利用する
ごみ削減のための取組みをおこなう
(例:マイボトル持参で値引きなど)
Reuse
(リユース)
・着られなくなった服を捨てずに売ったり、寄付したり、譲ったりする
・中身がなくなった洗剤やシャンプーなどの容器を捨てずに、詰め替える
・使用済みのスマートフォンをリユース業者に回収してもらう
・耐久性の高い製品を作る
・使用済みの製品を回収する取組みを積極的におこなう
Recycle
(リサイクル)
・使用済みの紙を、可燃ごみではなく資源ごみとして分別する
・飲み終わったペットボトル飲料のキャップとラベル、本体を素材に合わせて分別する
・リサイクルしやすい製品を作る
・使用済みの製品を回収し、リサイクルする取組みをおこなう

 3Rの中で最も重視されているのが、Reduce(リデュース)です

 Reduce(リデュース)は、ごみの発生を抑えることであるのは説明しましたが、なぜ重視されているのかというと、ごみ問題が引き起こすリスク「地球環境の悪化」を防ぐのに最も有効だからです。

 ごみの発生を抑えられればごみを燃やす機会が減るため、地球温暖化につながる二酸化炭素の排出量を減らすことができます

 つまりは、最終処分場での埋め立て量を減らすことにも繋がるので、将来的な不法投棄による土壌や地下水などの汚染も未然に防げるでしょう

 3Rはどれも取り組むべきことではありますが、家庭でも、企業が事業活動をする上でも、前述した理由からReduceを優先的に取り組むことが重要だと考えられます

 ごみを減らすために、私たちができることは実は多く、色々と方法があります

 まずは自分ができそうなことから始めてみるのはいかがでしょうか?